2016_3_25

大宮のホームに滑り込んできた新幹線は初めて乗る型のもので、写真の印象のとおりに、見た目は雀のようだと思った。白地に金のラインで縁取られた流線型がそうだが、どうも特急は鳥の名前という思いこみに引っ張られている。


ときやはやぶさと並ぶのにすずめでは頼りないが、一度そう見えてしまうと、車体の顔から他の鳥類のイメージは沸いてこない。自分にはセンスがなかった新幹線の名付けだが、最近は公募なんかで市民の意見を募るらしく、そもそもカタチのない概念が名前になることも多い。


かがやきという名前は公募で決まったもので、これからの街の未来を思ったものか知らないが、希望をこめてこう名付けられた。よく知らないが、文句のつけようがない幸せの押し売り感がある。不特定多数の意見から生まれた不特定多数太郎くんの一つだな、と思う。すずめよりはマシだが。


鳥の名前は車体を擬人化するオタク的発想かもしれない。ちなみに「かがやき」の同型に「はくたか」があり、こちらは白鷹のルビ。


乗り心地を楽しみに新幹線の新型に乗るところがある。これは線路状況の善し悪しも多分大きいが、単純に快適性の向上を目指して作られる客車両の進歩を体感するのがすきだ。車なんかも同じ観点でみる。はっきりとエンジニアの仕事があって「前よりよくなってることが理解しやすいものが好き」であるかも知れない。個人差の好みが立ち入らない分野はシンプルでわかりやすいなと、最近思う。


一世代前のはやぶさの時も、揺れと騒音の少なさに唸ったが、すずめもなかなかのもので、負けてはないがきちんと進歩してるかと言うと甲乙つけがたい。勝ち負けを知るには一日に二つの車種に乗ることになるが、そんな東北と北陸を跨ぐような移動は、乗り物であまり寝れないぼくにはきつい。東京から金沢までの道のりでちょうどいい。鈍行の頃とは違い、田中角栄の夢が叶ったお陰で今は2時間半で着いてしまう。

 

北アルプスを左手に迂回して日本海へということだから、徐々に景色は裏日本のそれになる。